「はぁ〜・・・」 は大口開けて目の前の街並みを眺めていた。 出入り口であるこの門から見える街々は、どこを見ても活気があり、人で溢れかえっている。 この世界に召喚されてから人の密集した場所をほとんど目にする機会がなかったので、そんな声を漏らしていた。 ようするに、おのぼりさん丸出しなわけである。 ここは、聖王都ゼラム。 サイジェントよりもさらに東の、聖王のお膝元だった。 「アホみてーに大口あけてんじゃねぇよ」 皮肉るようにくちにした赤髪の青年も、彼の隣で同じように街並みを・・・特に大きな滝に囲まれたこれまた大きな城を見上げていた。 人のこと言えない割に、よく動く口である。 「おにいちゃん」 「ん?」 くいくいと袖先をハサハは引っ張り、その視線を周囲へ。 同じようにも周囲を見回すと。 「あ・・・」 自分たちを見ている街の人たちの視線が、どこか痛い。 っていうか、ひどく目立っていた。 それはなぜか。 答えは簡単である。 傷だらけのボロボロなロッカとリューグ。 煤汚れた服を纏った。そしてその傍らにいるハサハ。 誰が見てもヘンな人だ、と思うだろう。 「さ、さーて・・・そのアメルさんとやらを探さないとな!」 「そ、そうですね・・・」 「話のふりがあからさますぎるぞ・・・」 よっしゃー、とやる気を見せるに水を注いだのはリューグで。 それでも特に否定する必要性すらなかったので、反対の声を上げることはなかった。 ちなみにアメルというのは昨夜襲われ、命からがら逃げてきた村の娘で、『聖女』として祭られていた少女である。 ロッカとリューグにとっては家族とも言える存在である。 街人たちがじろじろと見ている中を、意気揚々と闊歩する妙ちくりんな一団だったが。 「あーっ、お前ら!!」 「だれ・・・?」 たまたま通りかかったであろう緑髪の男性が、そんな一団を見て声を上げたのだった。 サモンナイト 〜美しき未来へ〜 第01話 再会と再会と再会 彼の名前は、フォルテと言うらしい。 ロッカとリューグの知り合いで『あの村』にいたらしい。 身長は大の大人を軽く超え、ハサハの身長は彼の腰あたりまでしか届いていない。 冒険者風の様相で、無骨な大剣を腰に差している。 右頬のFエイドがなんか印象的だ。 「心配してたぜ〜、よくここまで来れたもんだ」 「まぁな・・・」 「彼が、助けてくれたんですよ」 そうロッカが口にして、へと視線を向ける。 もちろん、フォルテは彼を知らない。 だからこそ軽く怪訝な視線を向けたのだが、ハサハがその視線での背後に隠れてしまったことで我に返ったのだった。 「わりい、怖がらせちまったか」 「いいさ。得体の知れない人間になんの疑いもなく接しようなんて、無理だってわかってるからな。フォルテ、でよかったかな。俺は。 」 よろしく、と告げて軽く笑う。 後ろからじっとフォルテを見つめているハサハの頭を撫でつけて、大丈夫だからと口にする。 ハサハはその手に安心したのか、の後ろからフォルテだけをじっと見ていることはなくなったが、シャツの裾を握りしめたまま離すことはなかった。 「とにかく、お前さんがたが無事でよかったぜ。今な、この街の召喚師の家に転がり込んでんだ。案内するぜ」 アメルも喜ぶ、とフォルテは屈託もなく笑って見せた。 この陽気さが彼の強みなのだろう。 そう思わせるほどに、年に似合わない無邪気な笑みが安心感を掻きたてる。 「、だったな。できれば、お前さんも一緒に来てくれると助かるんだが」 「え、なんで?」 「なんでってお前・・・」 自分はたまたま『あの村』に召喚されただけだし、2人を助けたのだって、ただの自己満足。 安全な街までたどり着くことができれば、あとは色々と情報を収集して回ろうと思っていたのだけど。 どうせ、どこにいようと結局大きな事件に巻き込まれるのだから。 もっとも、自分だけで街へ行こうとしなかったのは、知っての通り彼が方向音痴だからである。 だからこそ、自身はここで離脱するつもりだったのだけど。 「お前、俺たちが逃げるときにあの場所にいなかったよな」 「?」 なんのことやら、さっぱりわからない。 確かに、召喚されたときには目の前の2人とじいさんが1人いただけであとの人たちを助けることはできなかった。 「俺たちがあの場所を離れる寸前まで、俺はお前を見ていない。なのにお前はこの2人を助けて連れてきた。ということは・・・」 なかなか、鋭い人だ。 が召喚されてきたということが、彼の中ですでに確定しているのだろう。 召喚師にはとても見えないから、2人を連れて行ってしまうと思ったのだけど。 「お前は召喚されたか、あるいはたまたまあの近くを通りかかったのだと分かる」 村の近くを通りかかってあの惨状を見れば、関わりたくないと思うか正義感にかられて助けに向かうのか。 考えられる選択肢は2つだけ。 もし後者を選んでいれば、間違いなく自分たちと鉢合わせていただろう、とフォルテはさらに口にした。 はぐれ召喚獣というものがどんな存在か知っているからこそ、彼は決定的な部分を口には出さない。 ただ分かるのは、彼がに対して少なからず感謝していると言うことだけだった。 「ま、簡単に言えばアレだ。コイツらを助けてくれた礼がしたいんだよ」 別に悪い話じゃないだろ、な? フォルテはそう言うと、再び笑って見せた。 先ほどの視線に対する詫びのつもりなのか、純粋にそう思っているのかはよくわからない。 それでも、感謝されることを迷惑だと思う人はいないだろう。 だからこそ。 「・・・わかった。それじゃ俺たちもご一緒させてもらおうか」 よろしく、と。 はフォルテに向けて笑って見せたのだった。 ■ 「これまたでかい屋敷だな・・・」 「わー・・・」 とハサハ。 2人して、目の前に佇む屋敷に声を上げる。 それほどに、珍しかったのだ。 は長い間旅をしてきたけど、これほどに大きく存在感のある建物を見たことがなかったから。 ハサハは純粋に大きな建物を見たことがなかったから。 「お〜い、アメルいるか?」 フォルテはその屋敷になんの躊躇もなく入っていく。 扉を開けた先には広い玄関が続き、フォルテの声に反応してかその奥へと続く廊下から複数の足音が聞こえてくる。 曲がり角の先から姿を現したのは、2人の女性だった。 1人はシルターンの巫女服を着ていて、額に巻かれた鉢巻が印象強い女性。 そしてもう1人は、丸メガネに緑の服がよく似合う・・・ 「み、ミモザ・・・」 「は?」 呟いた彼女の名前に反応したのはフォルテだった。 そう。 ここはミモザとその相棒ギブソンの家だった。 つまり。 「ちょっと、なんでこんなトコにいんのよーっ!!」 別れ方があんな感じ(1連載第81話参照)だったから、ミモザが怒りの形相を向けるのも無理ないわけで。 「お、大声だすなって・・・」 「なんだ、知り合いなのかよ?」 「ま、まぁ・・・な」 リューグの問いに、冷や汗をだくだくと流しながらも冷静さを失うことなく答える。 ハサハはハサハでを見るや否やいきなり怒り始めた女性を見て瞠目してしまっている。 「やっぱりお仕置きが、必要よねー」 「どこかの派閥の偉い人みたいなこと言うなって、ホント……」 「そーでもしなきゃ、気が治まらないのっ」 かなり強引な別れ方だったから。 いきなりこんな場所に現れて、何食わぬ顔をしているのがどうしても許せないのだ。 ミモザはなりふり構わず緑のサモナイト石を掲げると、 「来なさい、ペンタ君ボ――ムっ!!」 魔力を注いだ。 ここが自宅であろうが、周りに誰がいようが関係ない。 ここで初めて、は表情に焦りを宿す。 「よっ、よせミモザっ。死ぬ、ホント死ぬからっ!」 「ふふっ、ふふふふふふふふふふふふ」 の言葉など、すでに聞いちゃいない。 緑のサモナイト石は光を宿し、明滅する。 「そ、そうだ話し合おう。話せば」 メイトルパの召喚獣が具現した。 簡単に言えば、爆弾だ。 その表面には妙な絵のようなものが描かれているが、れっきとした召喚獣である。 そして、その表情は。 「おお、怒っている・・・」 フォルテの言うとおり、怒りの表情を宿していた。 術者の感情が左右されるのかはよくわからないが、とにかく怒っていることに変わりはない。 さらに。 「か、家族3人・・・」 お父さん爆弾と、お母さん爆弾が。 ペンタ君ボムをはさみ、一回りほど大きい爆弾が2つ、さらに具現していた。 だらだらだらと汗が吹き出る。 危険を知らせるアラームが脳裏をよぎり、逃げろ逃げろと警告する。 3つの爆弾はふくらんではしぼんでを繰り返し、そして。 「天誅――っ!!」 情け容赦ない爆撃が、玄関で大爆発を引き起こしたのだった。 「あの、これは一体・・・」 たまたま不在で、戻ってきた蒼の派閥の駆け出し召喚師トリスとアメルが見たのは、惨劇だった。 ギブソン・ミモザ邸の玄関は見事に大破しており、扉だったものが壁にぶつかって真っ二つに折れ曲がってしまっている。 そして、一番に驚いたのが。 「まったく、なんで君はここまで感情で動きすぎるんだ」 「うぅ〜、だって」 「だって、じゃない。確かに、彼がいたのには驚きはしたが・・・」 ギブソンがミモザに説教していた。 話題は、2人の目の前に倒れている1人の青年のことらしい。 黒焦げで糸のような煙が立っているが、ぴくぴく動いていることから死んではいないのだろう。 「せ、せんぱいがた・・・?」 「あ、おかえりなさい。アメルちゃん、トリス。・・・悪いんだけど、彼を客間へ連れて行ってくれない?」 「は、はい・・・」 結局、黒焦げの彼を運んだのは、マグナとトリスの2人だった。 なぜなら、アメルは別れ別れになっていたロッカとリューグに再会して、涙すら混じえて喜んでいたから。 目の前で伸びている青年に、一抹の懐かしさを感じながら。 ………… …… … 「で、君は何故彼らと一緒にいたんだい?」 「…………」 はミモザの容赦ない召喚術攻撃から我に返ったところで、ギブソンに尋問にあっていた。 まぁ、無理もない。 1年前の事件の終息と同時に、彼は自分たちの前から姿を消してしまったのだから。 とにかく、事の次第を話して聞かせることにした。 みんなの前から消えた後、気づけばどこかヘンな場所を流れていて、すぐに『あの村』へ落とされたことを。 実際、にも詳しいことはまったく分からないのだ。 「それに、仕方なかったんだよ。彼を救うには、アレしかなかった」 「そうねぇ。確かに、魔王に成り変った彼を救う手なんて、なかったわけだし」 「だけど、そうなるならそうとなぜ話してくれなかったんだい?」 あの時、は愛刀『絶風』の力を使って、『彼』と魔王を引き剥がした。 魔王を送還させることに成功し、そのリスクによっては仲間たちの前から消えたのだ。 なぜ、あの時そのことを話してくれなかったのか。 それは。 「俺にだって、わからなかったんだ」 そう。 にも分からなかったのだ。 あの力は、使用者にそれ相応のリスクを負わせる。 たまたまそれが今回、使用者を送還させるというものだったのだ。 そして、送還されたのならなぜ『彼ら』と同じ世界ではなかったのか。 そんな問いの答えは、簡単なものだった。 「もともと、召喚された身だった・・・?」 「そう。最初に俺が召喚されたのは、今から20年近く前の帝国領・・・って、言わなかったっけ?」 「「あ・・・」」 そういえば、そうだった。 だからこそ、還ろうにも望む場所が違っていたのだ。 つまり、結界を修復しようがしまいが、完全に閉ざそうが、彼は結局リィンバウムから離れることが出来なかったということになる。 「なんか、あの子たちがかわいそうになってきたわ・・・」 「し、仕方ないだろ・・・」 そう、仕方がない。 真実を告げたところで、先に違う場所に召喚されたという事実を覆すことなど、できはしないのだから。 「とりあえず、君の言い分はわかったよ。・・・また会えて、私は嬉しいよ」 ギブソンは笑う。 本当に嬉しそうに。 ミモザはミモザでぶすっとしていたのだが、結局。 「そうね。嬉しいのは私も同じだし」 先ほどの行為を恥じているのか、頬を軽く赤に染めて、ミモザはそんなことを口にしたのだった。 ………… 色々あった。 またニンゲンなんかに召喚されて、村で大変な目に遭って。 せっかくサプレスに戻れたっていうのに、これじゃまったくもって意味がない。 「チッ・・・」 思い出されるのは、あのときの戦友たち。 この家の書斎から地図を引っ張り出して調べてみれば、ちゃんと名前が出ていて見事に復興していたのだろうと推測できたのもついさっきのこと。 ニンゲンだったが、自分を個として扱ってくれた唯一の存在だった。 だからこそ、柄にもなく復興してよかった、と思った。 ・・・とはいえ、また召喚されてしまったことは激しく不本意だ。 しかも、その主は主でのほほんとしているし。 「面倒くせェ・・・」 悪魔の少年バルレルは、大きな建物の屋根の上で大きなあくびをし、寝転んだのだった。 だからこそ、今まで気づかなかった。 その、彼の戦友の1人が、この屋敷を訪れていたことを。 「だぁあぁ・・・っ!」 気づけば、太陽は中天に差し掛かっていた。 ・・・昼寝するには、まだ早かったな。 そんな言葉が頭をよぎり、所在なさげに起き上がった。 眼下にはテラスが見える。 備え付けられたテーブルに付いていたのは、我が主となぜか嫌いな雰囲気漂う女だった。 なにか、話をしているらしい。 特にやることもないので、盗み聞きでもしてやろうと、耳を傾けた。 「よかったね、あの2人が無事で」 「ええ・・・」 どうやら、触覚兄弟がこの屋敷に来ているらしい。 女の声がどこか鼻声なのは、嬉しさで泣いていたせいだろう。 まぁ、そんなことはどうでもよかった。 むしろ、問題なのはその先で。 「名前なんだったっけ、あの人」 「2人を助けてくれた人の名前ですよね? さんです」 「っ!?」 驚いた。 まさか、その懐かしい名前をこんなところで聞くことになるとは。 同じ名前のニンゲンなど星の数ほどいるのだろうから、自分自身が知っているではないとは思ったのだけど。 どこか、気になった。 「でも、なんであんなところで倒れてたんだろうね」 「なんでも、ミモザさんが召喚術を使ったとか・・・」 「ミモザ先輩が場所をわきまえずに召喚術を使うなんて・・・」 信じられない、と言った表情で、主は言葉を続けた。 女はくすりと笑って、ティーカップに注がれた紅茶を口に含む。 「そのせいっていうのもあるんだけど、ボロボロだったよね、色んな意味で」 そう、ボロボロだったのだ。 着ていた白かっただろうシャツも煤けた上に爆撃喰らって見る影もないし、ズボンに至っては膝下までが哀れ灰になってしまっていた。 無事だったのは左右にクロスして緩くつけられていたベルトと・・・ 「そういえば、あの人の武器だよね。コレ」 これだけだったよね。 そう口にして主がテーブルの上に置いたのは。 「なっ・・・!」 その刀の鞘が以前共に戦ったという青年のそれと酷似・・・否、同じものだった。 だからこそ慌ててその場から飛び上がり、テラスへ降り立つ。 2人とも驚いた表情をしていたが、テーブルの上の刀を引っ掴むと。 「おいニンゲン! この刀の持ち主はどこにいやがるッ!?」 「ちょ、ちょっとバルレル。なによいきなり」 「うっせェ! いーから答えろ!」 まくし立てた。 トリスという名の彼の主は、状況を把握できずに目を白黒させる。 役に立たねェな、と小さく舌打つと、今度は女に顔を向ける。 知ってるか、と目で訴えれば、 「た、確か・・・気が付いたとたんにミモザさんとギブソンさんに連れていかれましたけど・・・」 その言葉を聞くや否や、刀を握り締めたまま走り出した。 廊下を抜けて、階段を下りて、ニンゲンにぶつかりかけてもとにかく走った。 その必死さからか、擦れ違ったすべての人が目を丸めていたのだが。 ・・・あそこだ。 廊下の突き当たり右の扉。 そこにこの刀の持ち主がいる。 確信していた。 この刀の持ち主は、自分の知っているニンゲンだと。 自分を『首輪』という呪縛から解き放ち、道具としてでなく個人として初めて接してきたニンゲン。 一緒にいて楽しかったと初めて思えた存在。 その彼が。 「それじゃ、ちょっとその辺りを・・・」 扉から姿を現した。 だからこそ、走る速度を止めることなくステップを踏み、飛び上がる。 もちろん勢いは止まらず、 「テメェ―――――――――ッ!!!」 「ぶっ!?」 足を突き出し、その足の裏は見事に彼の顔面にヒットしていた。 ………… いきなり飛び蹴りされ、開いた扉をぶち壊しながら轟音を上げて吹き飛ぶ。 突き当たりには扉があり、それすらもまとめて突き破り部屋の中に飛び込み、突き当たりの壁に激突する。 勢いは壁にぶつかることで殺されたが、身体にかかる衝撃は強い。 「「ッ!?」」 突然視界から消えうせたに驚き、部屋を飛び出してきたミモザとギブソンは、奥の客間でのたうちまわるを見て瞠目していた。 のたうちまわるの手前には、なんと後輩の護衛獣の少年が彼の刀を持って佇んでいたのだから。 「ちょっとボク!? あんた一体何を・・・」 「うっせェ、黙ってろニンゲン!」 ミモザの声を遮り、怒声を上げるバルレル。 「げほ・・・一体なにが」 「なんでこんなトコにいやがんだ!」 「あれ、君はどこかで・・・」 「知らばっくれんじゃねーっ!」 「おいおい、落ち着けって。ハサハが怖がってる」 その言葉に、の隣でハサハがバルレルを軽く睨んでいるのが見えた。 もちろんそんな些細なことはどうでもよくて。 「1から100まで全部話しやがれよ、!」 「わかった、わかったから首のトコの手を放してくれ。バルレル」 余りの轟音にこの建物内にいる誰もが気づかないわけもなくて。 いつの間にやら、全員が野次馬よろしく集まっていた。 なので、彼の言動には驚いた。 「バルレルくんが、人間さんを名前で呼んでますー!?」 角の折れた緑髪の少年の声がする。 トリス同様、蒼の派閥に属し先日召喚師になったばかりの青年、マグナの護衛獣レシィの声で。 その場にいた全員がまず驚いたのはその部分であり、その彼とが親しげにいることだった。 |
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