「はぁ、はぁ・・っ」
「ねぇ、次は船に行こうよっ!!」

 息切れするを尻目に、3人はずんずんと先へ進んでいってしまう。
 このまま船にいかれたら、みんなから絶対に怒られる。

 豆が残り少ないのが唯一の救いだな、と内心思いつつ、身体を前かがみにして歩く。


 しかしそんな思惑ははずれ、更なる災難が彼に降りかかろうとは、思うわけもなく。






 あっという間にカイル一家の海賊船へとやってきた。




「あぁ、なんか・・・ヤな予感がするよぉ・・・」

 船を見上げれば、甲板で飛び交っているのは無数の豆たちで。
 縁にへばりついたソノラが立ち尽くすを発見した。

 彼女はニヤリと笑みを浮かべて、銃に豆を数粒装填する。

「みんなーっ、が来たよぉーっ!!!」
「よっしゃ、行くぜぇっ!!」

 掛け声が聞こえる。

「え・・・?」

 船の縁に、左からスカーレル、カイル、ソノラ、スバル、ヤード、アティ、ナップ、パナシェ、ウィル、レックス、ユエル、アリーゼ、ベルフラウ、スカーレルの順番で並んでを見てにやけていた。





 すっ、とカイルの手が挙がる。

「おにGRK4KLF9FNDS8!!」

 もはや何を言っているのかわからない。
 口コミで広がったらしく、正式な掛け声は伝わらなかったようだ。

 いっせいに、豆が飛んでくる。

「いたっ、いたい、いたいっ!!・・・やめっ・・・!?」

 やめろ、という言葉が出ず、ただただ豆が飛んでくる。



「・・・」



 ぺしぺしと身体の至る所に豆が激突してはぽとぽとと浜辺に落ちていく。



 ぺしぺしぺしぺしぺしぺし。


「・・・・・・・・」


 ぺしぺしぺしぺしぺしぺしぺしぺしぺしぺし。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


 ぺしぺしぺしぺしぺしぺしぺしぺしぺしぺしぺしぺしぺしぺしぺしぺし。


























     ぷちん



























「ウはははハハははハはははハははハ!!!」

 は豆を当てられつつ声を上げて笑う。意味も無く笑う。そのただならぬ笑い声に、船上のメンバーはただならぬ悪寒を感じ、震え上がる。

「ああっ、が壊れたぁぁぁっ!!??」
「アイツ、すげぇ形相してやがるっ!!」

 ユエルとカイルがビクつきながら声を上げる。

「ひゃはははハハはは0F1A0?AFあハッは0Fァハ1ハ!ァ0はFは11は・・・」

 彼の笑い声はすでに笑い声ではない。初めてみるのその雰囲気に、誰もが感じていた。








 殺される、と・・・








「・・・・・・・・・」
「あ、あの〜・・・?」
「・・・・・・・・・・・・・・・」



 声を発さないに、アティが声をかける。






 ぎょろり




 地面に向いていたの視線が船上へ移動する。彼の目は・・・血走っていた。

「!?」
「はぁァァァァァァァァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜・・・?」







 船上のメンバーの視界から彼の姿が消える。





















『〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!?!?』





















 島に、声にならない悲鳴が響き渡った。














というわけで、節分夢でした。
もぉ、シリアスのへったくれもありません。
そして、初のギャグ(?)ちっくな短編にしてみました。
私が書くと、もしかしたらみんな壊れちゃうかもしれないですね・・・

・・・ってか、文章ヘタクソで読みくかったら申し訳アリマセン。


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